時は1932年、舞台はアメリカ南部のコールド・マウンテン刑務所の死刑囚舎房。

刑務所、そこはシャバ以上に濃厚な人間関係が渦巻く、更生の最後の砦――。

ジョンと名乗るカナダ籍の男がスウェーデンで暴力沙汰を起こして逮捕された。

刑事になるという夢破れ、留置管理係として職業人生を閉じようとしている、近藤。

拷問に耐えながらアールは危ういところで脱出に成功し、家族の待つ家へ戻った。

囚人だって人間だ―と言う原胤昭の言葉が心にかかった四郎助は、いつしか囚人たちが引き起こす事件の内に、彼らの仁義や数奇な人生を見出すようになっていた。

石川島という大牢獄島。

ニューヨークのスラム街育ちの著者が3人の仲間と少年院で送った恐怖の日々。やがて2人が看守を殺し復讐をするが…。

模範囚の失踪、集団食中毒事件、火の気のないところで起きた火災……刑務官たちの信念が問われる事件。

もうひとつの歴史を刻む日本の全寮制高校。

タリバンに統治されたアフガニスタンの首都カブールは、まさにこの世の地獄。

山林の茂みで用を足したいと看守に言い、殺人犯真杉知佐子は脱走を企てた。護送中の出来事だった。

宇賀圭介は、五年前埼玉県で起こった高利貸し一家惨殺事件の犯人として逮捕され、死刑の判決を受けた。

警部補の惨殺事件が発生。警視庁は特別捜査本部を設置し、組対の垣崎、楢山らが捜査に乗り出す。